各かもくの終了後、せんせい+こどもたち+おたすけびと(エメ スズキ)で、質問をやりとりしたり、インタビューを行いました。その一部をご紹介!
しつもんとおへんじ
マッスーせんせい「今日、たのしかったことは?このじゅぎょうで」
子1「ことばっていうものにちゅうもくして、体をうごかすことがたのしかった」
子2「この中から4つ‥オノマトペを体であらわしたのがたのしかった」
マッスーせんせい「音だったりことばだったりするものも、オノマトペって、体とか音にいちばん近いかんじが、ぼくはしているので、こうやって今日は「こくご」だけど体で「こくご」をしたってかんじかな。」
子3「おどったところです」
マッスーせんせい「なるほど。うれしいです」
おたすけびと(エメ スズキ)⇒せんせいに質問の様子
こくごレポート1 ちはや
きょうかしょのきょうかしょ こくごのじかん
~からだとつながった ことば~
ちはや
こくごのじかんは前もって「しゅくだい動画」で先生に会えました。まっすー先生はやさしくて楽しい人のようです。絵を見てオノマトペ(擬音語と擬態語)を書いておく宿題が出されました。たくさんのオノマトペを使って何をするんだろう。子どもたちは楽しくできただろうか。
当日は女の子3人とお母さんお一人が参加していました。始まるとさっそく宿題の言葉を先生が大きな紙に書き出していきます。1人の女の子はお母さんのお膝に移動しました。きっとドキドキが高まっているんだろうなぁ。
書き出したことばの中からオノマトペを選びます。たとえば「サラサラ」と言うと先生はどんな動きがいいか聞き出してみんなでやってみます。子どもたちはさっきまでの静けさから一転、ゲラゲラ、キャハハと大笑い。フラダンスみたいな、動き、ぐるぐる回ったり手をひらひらさせたり。どんどんつなげて、皆でやってみます。場のエネルギーが一気に高まりぐるぐる回り始めました。
先生は、最初に声をかける合図をしなくてもいいように、大きな円になってから中心に向かって歩いてくる動きから始めよう、とやってみせます。あら、とたんに創作ダンスになっていく。子どもたちの笑いは不思議な集中のエネルギーに変化したようでした。お母さんも楽しそう。いいなぁ。私の心もはずみ始めました。
動きを通してやって、いい感じになってきたなぁと思ったら、先生は音楽を流しました。そして、最後に自由な動きをする時間を足しました。スタスタスタ、フラダンス、ひらひら、ぐるぐる、ドン!最後の自由な動きの時間には、不思議と皆が少しずつ呼応し合っているように見えました。音楽が終わって、おしまい。見ていた私は思わず拍手していました。ことばとダンスってこんな風につながるんだな。すばらしいなぁと思いました。
あっという間の20分。ことばがからだとつながって、なんともいえないエネルギーに姿を変えて、あの場所に確かに出現していました。子どもたちの体と心の奥底までしみこんで、記憶に刻み込まれたように思いました。それは、今まで見たことない「こくご」の時間でした。
ちはや
ハワイ大学言語文学部修士。日本語教師。オルタナティブ教室「声のアトリエ」主宰。特別支援教育を独学で学び、Twinkle Kids「子育てぶっちゃけトーク」で育児の悩みを聞き続けて7年。日本子ども学会正会員。「オープンダイアローグ・カフェ」主催。
こくごレポート2 岩淵 拓郎
岩淵 拓郎
ビジュアル、言葉、オノマトペ(擬音語/擬態語)、動き、そしてダンス(構成された動き)。「こくご」に位置づけられたこのワークショップでは、形式の異なる複数の《言語》が扱われた。ダンス、グラフィックデザイン、造形と異なる領域で表現活動を並行的に展開する升田君らしいプログラムだ。彼は「こくご」を、コミュニケーションのための手段という意味で「言語」と読み替え、そして限られた時間の中であえて猛スピードで複数の言語を横断することで、「こくご」の広がりを示そうとしたのだと思う。
ただ、そうした彼の意図がワークショップを通して参加した子どもたちにうまく伝わったかどうかは、正直わからなかった。少なくとも自ら生み出したはずの不思議な動きをする子どもたちからは、慣れないことを人前でする恥ずかしや単純に体を動かずことの楽しさは伝わってきたけれど、そこから言語やコミュニケーションといったものを受け取ることはできなかった。もしかすると言語を言語として発せられるようになるための時間がなかったからかもしれない。コロナ禍での実施とはいえ、20分という時間はあまりにも短すぎたように思う。ぜひ2時間くらいじっくりと時間をかけてやってほしい。
一方、そんなハードな設計の中で、升田君が子どもたちと一緒に異なる言語を繋ぎ合わせ、展開し、まとめていく過程を見て、「これって完全に編集だな」と思った。本人がどれくらい自覚的だったかは分からないが、もっとも発揮された升田君の応力は、異なる言語を軽やかに操りながら、同時に人には見えにくい細かい調整を加えて、最終的にダンスというかたちの言語に落とし込む編集力だったと思う。「この中で一番気に入ったんはトポポポかなぁ」 「この動きをだんだん大きくして次の動きにつなげよう」 編集という仕事はなかなかに地味な調整の積み重ねで、なにより最終的にかたちにするところまでなんとしてでも持っていくのが何より大事だ。実際どの回もワークショップが終わる頃には、ダンスらしい状況が立ち上がった。
岩淵拓郎(編集者)
1973年兵庫県宝塚市生まれ/在住。美術家を経てフリーの編集者に。主にアート関連の書籍・冊子の編集、文化プロジェクトの企画・制作など。2014年に子どものためのアートワークショッププログラム「なんだこれ?!サークル」を発案し、国内外で実施。
こくごレポート3 オサム
こくご
オサム
宿題でやった「絵から感じるイメージ」が当日、「動き」になって授業に繋がるのがとっても面白かったです!!!!!
オノマトペに振りつけをつけて皆で踊るってとってもいいワークだな~と、1から10を合図なしで順番に言うワークも凄く良くて、ちょっとやってみたかったです。
私は今中学生、14歳ですがこういう事本当にやらなくなってしまったな~と、むしろ少しやるのを拒むくらい、恥ずかしいので。
私は観客の様な形でこの教科を見ていたんですが、次やるときはもっと観客がいないと、もっと私の様な恥ずかしがりやでも楽しめるようになるのかなと。
オサム(中学生)
映画鑑賞と漫画描くのが好きで、大きい音と人込みが苦手。感情を文字に出力するのが超~苦手、しかし頑張ります。頑張ります。